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■目黒川の桜と小学生の歌(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
目黒川の手摺に、近くの小学校の生徒が詠んだ俳句が貼られていました。とても良い企画だと思います。
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■目黒川の桜と小学生の俳句(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
「真ん中の落書き見ると残念だ」
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■目黒川の桜と小学生の俳句(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
コロナの文字があるのでコロナ禍の句であることが分かります。
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■目黒川の桜と小学生の俳句(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
「めぐろがわ5つの文字が嬉しいな」
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■目黒川の桜と小学生の俳句(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
個人的には真ん中の句が好きです。左の句も良い。
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■目黒川の桜と小学生の俳句(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
「自分でも一句読みたい目黒川」
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■目黒川の桜と小学生の俳句(2021/03/26)KAMLAN50mmF1.1 絞りF5.6 フジXE-3 ISO200 1/400秒 撮影:中川昇
「我ながら背景のボケきれいだな」

<中川昇の目線> 
「ブララオワ 言いにくいにも 程がある」小学生の俳句に刺激されて一句詠んでみました。先日の目黒川の桜の撮影の記事の中で「一眼デジカメの使用率が意外と高かった」という話を書きましたが、実はもうひとつ気が付いたことがありました。それはEVF搭載のミラーレス一眼の使用者が、せっかくEVFがあるのにも関わらずEVFを覗かずに背面の液晶で構図を決めている人が非常に多かったのです。当然ですが、昼間に背面の液晶で構図やピントを確認することはあまり快適な作業とは言えません。EVFがある分、重くて高価なカメラを持ち歩いているわけですから、その見返りとしてEVFで快適に構図を合わせやピントを確認するという利点を享受する権利?があるわけです。その権利を敢えて使わないとはどういうことだろう?と強い疑念が湧きました。EVFを覗きたくないなら軽くて安いEVF非搭載機を使うべきではないか?でも多くの人、特に若い人は腕を伸ばし背面の液晶を見るからに不安定な格好で見にくそうに覗いているのです。そもそも「構え」がなっていないのです。
そこで私は気が付きました。そもそも今の若い人は「覗くという行為」を教えられていないのではないか?と。過去の自分を振り返ってみると小学校の授業でたびたび顕微鏡を覗くという行為を通じて覗く楽しさを知りました。ところが今は学校で顕微鏡を覗く授業が少ないのではないか?あっても顕微鏡にモニターが付属していて覗くというよりも「モニターを見る」という授業になっているのではないか?現在の学校の現場の状況は知りませんが、そう感じました。さらに天体望遠鏡はどうなのか?と考えるとそもそも学校で天体望遠鏡を覗く機会がほぼ無いと思われますので、結果として子供たちは「覗く」という機会が無いまま大人になっているのではないか?そしてそれがデジカメにEVFが搭載されていても積極的には使わない撮影者を生み出しているのではないか?と。さらにいうと、今の「電子観望」もその流れを汲んでいる側面があるのではないか?と。
もし、これが事実だとすると我々業界人が天体望遠鏡や顕微鏡や双眼鏡やカメラを肉眼で覗く楽しさやワクワク感、覗き方のコツなどをきちんと伝える努力をしていかないと間接的に対象を見ることが当たり前になってしまうのではないか?という危機感が芽生えました。正確にいうとEVFを覗く行為も間接的な行為なので、厳密にいうとカメラの場合は光学ファインダー搭載の一眼レフが売れなくなった理由のひとつに覗くという行為が撮影者から敬遠されているからではないか?とも思いました。これは特にニコンやペンタックスなどの一眼レフカメラメーカーにとっては重要な問題ではないか?とまで思ってしまいました。長くなって恐縮ですが、桜を撮りながら撮影者を観察しながら、そんなことを考えた2021年春でした。※あくまでも個人的感想です。
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▼KAMLANの50mmF1.1の2機種を比較したシュミットスタッフ稲山のブログの記事はこちら

【追記】
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■満月直後(2021/03/29)BORG90FL 直焦点 フジXT-2 ISO200 1/500秒 撮影:中川昇
今夜の満月は実にきれいですね。私もBORG90FLで月面撮影を楽しみました。でも何だかんだ言っても結局は背面液晶でピント合わせをしてそのまま撮影~撤収というプロセスになりました。そういう意味では遥か昔に生産中止になったBORGの「ターレット接眼部」はカメラと眼視がワンタッチで切り替えが出来てしかも4種類の倍率が使えるというスグレモノでした。今頃その先進性に気が付きました。ターレット接眼部を使用した14年前の懐かしい記事を見つけました。