Lunar Images 20 February 2021
■月面4態(2021/02/20)MAKSY60 ZWO ASI462MC  撮影:近内令一様

<撮影者のコメント>
中川 昇様。近内令一です。ご無沙汰しております。文字通り月が巡り、またMAKSY60で月面を撮りました。先月よりもさらにシーイングが悪く、浅い急流の川底の砂利を眺めているような、火星の撮影をあきらめるような七転八倒悶絶泡吹失神極悪気流でしたが、さすがにもう慣れたもんで、それなりにイムパクトのある画像にでっちあげました。欠け際ぎりぎりの幅広い「直線壁」や「熱の入江」の美しいシワ(リンクルリッジ)を強調するためにあえて少々ハイキーに仕上げました。FBの『デジタル天体写真』ではいま特にベテランの方々の間でMAKSY60NEWTONYがブームになっていて大きく盛り上がっています。もう一本買って解剖しようとか、松本式EMSで双眼望遠鏡にしてしまおうという方もいるとか….EMSをマットゴールド使用にすればMAKSY60のターコイズブルーとのマッチで、古代エジプトの豪華な装飾品のような洒落た外観になることでしょう。ではまたよろしくお願いいたします。

<中川昇の目線>
近内さんのMAKSY60による月面写真は過去にも掲載(こちらこちら)させていただきましたが、今回は悪シーイングにも関わらず月の名だたる名所がきれいに写っていてさすがと思わされます。それにしてもベテランの間でMAKSY60NEWTONYがそこまでブームになっているとは知りませんでした。「最近やけに売れるなMAKSY60NEWTONY」とは思っていましたが、これが一因だったのですね。特にMAKSY60はコンパクトな鏡筒なのに750mmという焦点距離の長さが月面向きです。
Comparison of Different Processings with VMC2
■火星・画像処理の違いによる比較(※撮影データが切れていたので画像を差換えました)ミード41㎝シュミカセ ZWO ASI  撮影:近内令一様

<撮影者のコメント>
熊森照明さんが考案され、栗栖 茂さんといった天体写真の超ベテランの方々が工夫されて良い結果を得ておられる画像処理法を私も自分なりにアレンジして試しています。添付した写真のうち、sL(RGB)とあるのがそれです。カラー一発カメラで撮ったRGBカラー画像から抽出した輝度情報を画像処理して (だからsL:self-Luminance) それとRGB画像を合成してカラー写真を作る。LRGB法の応用とも言える一種の強調法です。左の2画像は以前の処理法によるものです。改善が認められるでしょう。右端はESA欧州宇宙機構の火星周回衛星マーズエクスプレス衛星に搭載されている軌道監視用コンデジ“VMC”による写真です。比較してみるとかなり細部までよく合っていると思います。

<中川昇の目線>
左から3枚目が新しい画像処理方法で処理した火星像とのことです。従来の方法(左の2枚)と比べても明らかに細部が描出されており、優れた手法であることが分かります。皆さん、日々研究されているのですね。近内さん、いつも貴重な情報と画像をありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。 
copy_collaborated

【再掲】CP+オンラインセミナーで不肖中川が「月面名所案内」の話と「LAOWAによるご近所散歩カメラ術」の話を予定しています。他にもLAOWA使いの先生方のセミナーや天体関係のセミナーもあります。オンラインセミナーのスケジュールはこちらから。

【追記】
2/26(金)は棚卸のためシュミットは臨時休業します。ご注意ください。詳細はこちらから。

【追記2】
2/25(木)22時~月面Aが見頃です。