機材2
■スマホ・デジスコ・ボーグ・ポタ赤で天体写真 撮影:山内壮介様
BORG77EDⅡ×WS20mm(国際光器)Pixel4a+CD1+BORG片持ちフォーク【3101
16秒間だけ追尾すればいいので、ポタ赤のCD-1(アイベル)にBORGの片持ちフォーク。重量を抑えるのにBORGプラ鏡筒が最適です。対象天体はスマホ画面ではほぼ見えないので導入用にファインダーやフィリップミラーがあれば便利。BORGターレット接眼部プラスチック鏡筒はほんとに便利です。いま思うと時代を先取りしすぎたのかも?(山内様) 
機材1
■スマホ・デジスコ・ボーグ・ポタ赤で天体写真:今回の撮影機材(左)
「軽い・安い・使いやすい」30年前のボーグのプラスチック鏡筒の思わぬ使い道が出てきたかもしれません。右の36EDにナノトラッカーの組み合わせはさすがに歩留まりが低いそうです。(中川)
M31_borg77ed2
■アンドロメダ大銀河 BORG77EDⅡ×WS20mm(国際光器)Pixel4a ISO762 881 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)ビクセンSP赤道儀で追尾 撮影:山内壮介様
スマホのコリメート撮影でアンドロメダ星雲の渦巻きが写るとは新鮮な驚きです。(中川)
二重星団_borg77ed2
■二重星団 BORG77EDⅡ×WS20mm(国際光器)Pixel4a ISO762 841 909 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)片持ちフォークでは北天に向かないのでSP赤道儀(ビクセン)で追尾 撮影:山内壮介様
個々の星の色が良く出るのもこの撮影方法の特徴のようです。(中川)
M45_borg77ed2
■すばる BORG77EDⅡ×WS20mm(国際光器)Pixel4a ISO886 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)CD-1+片持ちフォーク【3101】で追尾 撮影:山内壮介様
アイピース等による収差の低減が今後の課題でしょうか?(中川)
馬頭星雲_borg77ed2
■馬頭-火炎 BORG77EDⅡ×WS20mm(国際光器)Pixel4a ISO936 1055 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)CD-1+片持ちフォーク【3101】で追尾 撮影:山内壮介様
馬頭星雲も燃える木も見事に写っています。赤も青もよく写るカメラのようです。(中川)
M42a_borg77ed2
■M42-43/NGC1977 BORG77EDⅡ×hya8-24mm(24mm)Pixel4a ISO1615 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)ビクセンSP赤道儀で追尾 撮影:山内壮介様
■M42-43/NGC1977 BORG77EDⅡ×hya8-24mm(8mm)Pixel4a ISO1069 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)撮影:山内壮介様
■NGC1977 BORG77EDⅡ×hya8-24mm(8mm)Pixel4a ISO1833 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)撮影:山内壮介様
大星雲の上に写っているランニングマン星雲(NGC1977) に注目。低倍率だとはっきりと写っているけど倍率をあげると微かになってしまう。ほとんどの星雲でも同じなのでむやみに倍率をあげないほうが賢明。倍率を上げてもよく写るっているオリオン大星雲は稀なケース(他には輝度が高い惑星状星雲などもある)(山内)
M44_borg77ed2
■プレセペ BORG77EDⅡ×XL28mm Pixel4a ISO1015 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)CD-1+片持ちフォーク【3101】で追尾 撮影:山内壮介様
程良い青にじみが目に優しい感じです。ペンタックスXL28という良質のアイピースのお陰かも?(中川)
M81_82_borg77ed2
■M81-82 BORG77EDⅡ×XL28mm Pixel4a ISO1152 981 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)SP赤道儀で追尾 撮影:山内壮介様
「宇宙の覗き窓」というイメージでいい感じです。これもペンタックスXL効果かも?(中川)
M65_66_borg77ed2
■「ししの三つ子銀河」BORG77EDⅡ×WS20mm Pixel4a ISO1089 天体写真モード(4分=16秒×15コマコンポジット)CD-1+片持ちフォークで追尾 撮影:山内壮介様
アイピースとスマホの相性がありそうなのは、野鳥撮影のデジスコの時と同じですね。デジスコ向きのアイピースの議論が20年ぶりくらいに再燃するかも?(中川)

<撮影者のコメント>
前回も書きましたが、Pixel4aというスマホの天体写真特性の高さに悶絶です。参考までに鹿角平天文台の35センチ反射によるM42はこちらから。
>それにしても、もはやスマホの時代でしょうか?という中川の素朴な問い対しては・・・
コンデジとかエントリー機とかライト層は、そうなる・・・すでにそうだろうと思います。まだ一眼・ミラーレスは優位ですが・・・。メカとしてのカメラ好きとかもいるし、一番は撮影という作法がスマホとは違います。この辺が分かっている層がいる限りまあ大丈夫かと(数は少ないでしょうけど)。

<中川昇の目線>
昨年末、自分のスマホが壊れた時にも私もショップでPixel4をすすめられました。その場で判断できなかったので無難なiPhoneにしたのですが、今考えると惜しいことをしたかもしれません。ただ、今後のスマホに「天体写真モード」を搭載してくる機種が増えてくることは予想できます。そうなるとデジスコができる天体望遠鏡は非常に有利になります。 特に軽量でコンパクトでパーツが豊富なBORGは有利でになります。たまたまではありますが、時代がBORGを後押ししてくれるかもしれません。お陰様で1/27の「スマホ・デジスコ・ボーグ①」の記事は過去3ヶ月で最大のアクセス数でした。休刊した「月刊カメラマン」のライターでもあった山内さん、本当に貴重な情報をありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。さらにフィルターを駆使すると光害地での撮影の敷居もさらに下がるかもしれませんね。
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