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■木星 2020/08/28  20:37JST頃 EdgeHD1100 + ESx3 + ZWO ADC+ ASI462MC 90sec. 50%スタック CGEM赤道儀 撮影:根本泰人様
中川コメント:大赤斑が木星の裏側に隠れるところ。相当な高解像ですが次の画像でさらに驚いてください。

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■木星 2020/8/28 21:28~21:38 EdgeHD1100 + ESx3 + ZWO ADC + ASI462MC 90sec. 50%スタック 7コマ Derotation CGEM赤道儀 撮影:根本泰人様
中川コメント:これは実に素晴らしい別格の写りです。縞模様が粒状に分解しています。目が釘付け。

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■火星 2020/08/28 23:49JST頃 EdgeHD1100+ PMx4 +ZWO ADC + ASI462MC 10,000フレーム 50%スタック CGEM赤道儀 撮影:根本泰人様
中川コメント:火星の南側の模様が鎖状に繋がってみえるのは相当な解像力だと思います。

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■土星 2020/08/28 22:47JST頃 EdgeHD1100 + ESx3 + ZWO ADC + ASI462MC 10,000フレーム 50%スタック CGEM赤道儀  撮影:根本泰人様
中川コメント:口径の威力もあり環の中の溝の解像度が違います。まさにレコード盤状です。

<撮影者のコメント>
中川 様。根本です。今晩は。この週末も晴れたのですが、8/28は今年一番のシーイング、8/29は一転して薄雲と風にはばまれ、今晩(30日)もシーイングは今ひとつでした。日々天候に翻弄されています(笑)
さてまずは8/28の晩の木星です。南風が強く撮影中の画像が画面の外に飛び出してしまうほどでしたが、ファーストショットから驚くような鮮明な画像が撮れ、最後までそれが続きました。こんな良いシーイングは今年初めてですし、過去もそうはなかったように思います。EdgeHD1100の実力をようやく発揮させられたように感じます。
さらにその後の画像の中で、7コマDerotation合成してみました。画像の質が良いので、処理しがいがあります。もっと処理できるのですが、時間が足りません(笑)。この画像は惑星撮影に習熟した皆さんからも、お褒めの言葉を多数いだきました。
土星は木星の後で高度が低くなり、毎回撮影条件が悪いのですが、それでもここまで写りました。火星は高度が高くなるほどシーイングが良くなりました。最初はエクスプロラー・サイエンティフィックの3倍バローで撮影していたのですが、大きく写したほうが面白いことに気がついて、途中でパワーメイト4倍に変更しました。いろいろな模様が見えて、火星も面白いですね。なお明日はEdgeHD1400で撮影した火星画像を送ります。

<中川昇の目線> 
昨日で長い暑い8月が終わりましたが、8月は異例の晴天率の高さ(中川日記では31日連続晴れ)でした。7月が異常なほど晴れなかったのと比べると極端から極端な天気でした。天文ファンとしては7月のネオワイズ彗星は悪天候で残念でしたが、その分8月は晴れ過ぎて寝不足になるほど、特に三惑星がこれでもかというほど楽しめた夏でした。
そんな中、根本さんの一連の作品は天体望遠鏡を通して見る撮る天体の魅力と意味を見せつけてくれました。一趣味としての枠を超えた「天体観測」というジャンルの重要性を再認識した夏でした。
というわけで根本さん、ありがとうございます。木星と土星は見頃撮り頃は過ぎつつありますが、火星は10月の最接近に向けてこれからが本番です。この調子で新作を期待しております。
いずれにしても猛暑&新型コロナ&別れの夏(LAOWAで記録)と合わせて長く記憶に残る2020夏でした。8/31棚卸も無事終了。9月もよろしくお願いいたします。ここのところ、惑星用のアイピースが異常な売れ行きを見せています。
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