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■木星 2020/08/27 21:40JST頃 C9.25 + ESx3 + ZWO ADC + ASI462MC 90sec 50%スタック
AVX赤道儀 撮影:根本泰人様
中川コメント:まず驚くのは輝く衛星イオの存在感。その南に大赤斑がそろり登場。そして今までの木星のイメージとはかけ離れた北赤道縞付近のあまりの乱れ方。豊富な色彩。今回の木星は今までの投稿画像の中でも傑出した出来栄えだと思います。見るたびに新しい模様が見えてくるので、あと30回は見返すと思います。
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■火星 2020/08/27 23:28JST頃 C9.25 + ESx3 + ZWO ADC + ASI462MC 10,000フレーム 50%スタック AVX赤道儀 撮影:根本泰人様
中川コメント:この火星もお見事。昨日の火星の画像にも驚きましたが、一段と切れ込みが鋭い感じがします。この画像も少し目を傾けてみてみると新しい模様が見えてきます。火星の地図と比較してみてください。一気に模様の位置と名前を覚えますよ。
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■土星 2020/08/27 22:53JST C9.25 + ESx3 +ZWO ADC + ASI462MC 10,000フレーム 50%スタック AVX赤道儀 撮影:根本泰人様
中川コメント:多少条件が悪くとも土星は土星。撮らないという選択肢はありません。一見同じ画像に見えますが、土星本体が環に落とす影が段々幅広くなっています。太陽と土星と地球の位置関係が変化しているからです。例えば8/5のこちらの画像と比較してみてください。

<撮影者のコメント>
 中川 様。根本です。こんばんは。こちらこそ毎回掲載していただきありがとうございます。中川さんのコメントを拝見するのが毎回楽しみで励みになっています。
今日8/27は天気が不安定でしたが、夕方から惑星を撮影してみると、私的には今年で一二を争う好シーイングでした。やはり惑星は撮ってみなければわかりませんね。木星はイオが表面を通過するタイミングでGSRがこちらを向き、今話題の北熱帯にあるアウトブレークと呼ばれている白斑も見え、表面の模様が複雑に入り乱れている姿がうまく捉えられたと思います。まだわずかしか処理できていないのですが、とりあえずの1枚です。
木星の撮影中に雲が出てきて撮影を邪魔し始めたので、土星に転戦したのですが、すぐに雲に隠されてしまいました。シーイングも低空で悪化してきてからの撮影で今ひとつですね。
まだ火星のあたりが晴れていたので、火星に転戦して30分くらいしたら、ほぼ全天曇りました。火星は色々と模様が見えてきておもしろいです。前回の大接近と違って、今回は高度がかなり高くなるので、シーイングはこれからも期待できそうですね。撮影中にあきらかに像のブレが少なくなってくるのがわかりました。こちらもとりあえずの一枚です。

<中川昇の目線>
 根本さんの画像は何度見ても飽きるどころかどんどん目が肥えてきて、見るたびに新しい発見があるので奥が深く面白いです。まるで絵画のようです。根本さんの画像を脳裏に刻んでから望遠鏡を覗くと、今まで見えなかった模様が見える気がしてくるから不思議です。何か補完する能力が引き出されるのかもしれません。

P.S.  さて今日8/29の天文現象のおさらいです。まず月と土星が接近。次に19時頃木星にイオの影。さらに21時10分頃木星にガニメデの影。そして決算セール↓も明日8/30で終了です。

【追々記】
イオの影見えました。そして月面が非常にきれいです。月面最美の地形ともいわれる「虹の入り江」が見頃です。透明度が良いのでBORG72FLで月の海の濃淡がとてもよく分かります。素晴らしい眺めです。中倍率(50倍前後)で見ると良いと思います。8/29・19時30分
【追々記】
ガニメデの影もBORG72FLでハッキリと見えました。ガリレオ衛星飽きません。8/29・21時
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