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①8/2(日)夕方~8/3(月)の未明に月と土星が接近。近くに木星も。
(写真は2020/08/01・24:04 KAMLAN50mmF1.1 絞りF2 フジX-T2 手持ち 撮影:中川昇 ※この写真は8/1の夜中に撮影したものなので、月と木星と土星の相対的な向きが夕方のそれとは違います。また8/2の月の位置も時間によって変わります。あくまで目安としてください。)
まずは前景を工夫して月の出を見よう。撮ろう。例えば東京の月の出は17時59分。日没は18時45分。つまり、日没直前に満月前の月が南東から昇るという好条件なのです。ということは前景に太陽光が当たった状態なので月と風景の露出が合わせやすい時間帯が存在するのです。これはチャンスです。しかも暗くなってくれば近くに土星と木星がいるという絶好のシチュエーション。昨晩のようにスッキリ晴れて欲しいですね。月の出の方向を調べるには例えばこちらが便利です。
【報告】
月の出実にきれいでした。昇る赤い月をMILTOL200mmF4+α7sで撮影成功。後日掲載予定。
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宇宙ステーション「きぼう」が見やすい。
例えば東京の場合、宇宙ステーションが見え始める時間は20時32分。方向は北西。20時34分30秒に一番高度が高くなります。最大仰角67度。そして最大仰角になった途端に今回は視界から消えます。この時の方角も北西です。400mm以上の望遠レンズを使えば、追いかけながら宇宙ステーションの形を写すことも可能です。例えばこちらから。宇宙ステーションの見える時間や方角は地域によって変わりますので、事前に必ずこちらでご確認ください。
【報告】
予想よりも明るくとても良く見えました。BORG72FLで撮影しましたが、準備不足でピンボケ量産。残念。8/3の「きぼう」は撮影成功。後日掲載予定。
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③「月面A」が見頃 ※月面の撮影:東田守生様(大阪府)※上を南に表示
満月前のクレーターがA字状に見える現象。それが「月面A」です。今月は8月2日(日)24時前後(詳細はこちら)が見頃です。ただし、夏の満月は低いのであまり条件は良いとは言えませんが、今回はすぐ近くに土星もいるので晴れればぜひ観察・撮影をしてみてください。
【報告】
20時現在、月面Aの周辺の地形が良く見えています。夜中まで起きています。その前にお風呂入ります。⇒23時50分月面A見えましたが非常に見にくいです。24時曇られました。撮影結果はこちら
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■MILTOL200による月と月面A近辺(2020/08/01)MILTOL200mmF4 オリンパスE-P5 撮影:中川昇 
8/1の月(上記写真)を撮影していて気が付きましたが、秤動の加減で「月面A」側の面(月の西側)がかなり見にくくなっています。月面Aを見るには不利な条件といえると思います。逆に言うと普段は見えない月の東側の面を地球にぐっと向けているので月の東側(写真右端)の観察のチャンスです。
【報告】
満月前の月、恐ろしいほど良く見えます。土星も木星も良く見えます。MILTOL400mmED予想以上にシャープです。ニコンOr5mmの80倍でも像は崩れません。コレはお勧めです。

木星のガリレオ衛星が面白い
昨日は予想通り、木星のガリレオ衛星のガニメデとエウロパの接近が雲間から楽しめました。そして8/2の20:40頃にはイオとエウロパが接近します。詳細はこちら。さらに8/4の22:30~24:20頃には木星にイオの影が見えるかも?とのことです。詳細はこちら。ガリレオ衛星は双眼鏡でも見えますが、望遠鏡があるとさらに動きが楽しめます。衛星の動きがここまで分かりやすく楽しめる惑星は木星だけです。
【報告】
ガニメデとエウロパの接近見えました。思っていた以上に大接近。まるで二重星のようでした。必見。

⑤その他
ネオワイズ彗星太陽黒点・太陽面等々、梅雨明けのタイミングで一気に天文現象花盛りです。

<中川昇の目線>
上記の現象は8/1付の記事「8月の天文現象」でも触れましたが、なぜか非常に多いアクセスをいただいておりますので、8/2の天文現象だけを抽出して再度ご案内致します。
参考までに今日の中川の仮スケジュール。夜晴れるという前提ですが、見晴らしの良い丘で18時頃から月の出を待ちます。18時45分の日没も見ます。暗くなるのを待ちネオワイズ彗星を撮影します。20時32分~の宇宙ステーションも見て撮影もします。直後ガリレオ衛星の接近も望遠鏡でみます。帰宅後、お風呂に入り、最後に24時頃の月面Aを見ます。となると夕食をどこに入れるか?という実に贅沢な悩みが発生してきました。さあ準備。準備。
※記載のデータに関しては慎重を期していますが、万が一間違いがありました場合はご容赦ください。
【中間報告・8/2・21時】
大変多くのアクセスをいただきありがとうございます。過去最高アクセス数です。横浜では雲が湧いたり急に無くなったりと天気に振り回されていますが、何とか星は見えています。いやあ、天体観測楽しすぎます。面白すぎます。これが流行らないはずはない。そう確信しました。MILTOL400mmEDを囲んでかみさんと一緒に天体観測&昔の24.5mmアイピースの見比べ大会。「天体観測」なんていい趣味なんでしょうか。星を見ていると心が落ち着くんです。穏やかな気持ちになれるんですよ。
それにしても「8/2の天文現象当たり日」は超多忙。「アレも見たいコレも見たい」が「アレも欲しいコレも欲しい」に変換しそうで怖い。
【ここで宣伝】
あまりにもアクセスが多いので、ここで宣伝させてください。私の記事で天体観測に興味を持った方、天体望遠鏡の推奨機種を3種だけご紹介します。いずれも低価格ですからお財布には優しいです。
MILTOL400mmEDテレスコープモデル:EDレンズ採用で良く見える。在庫残僅少。
MILTOL200mmテレスコープモデル:天体望遠鏡仕様。別売Tマウントで望遠レンズにも。
MAKSY60:学習用天体望遠鏡だが良く見える。姉妹機にさらに安いNEWTONYも。中身が見える。
【お問い合わせは】
ブログの内容や上記の望遠鏡のお問合せ等は中川光学までメール⇒nakagawa@sightron.co.jp(@は必ず小文字に変換)でお気軽にどうぞ。
【追々記】
8月3日の天文現象の記事はこちらから。
 miltol
中川光学ブログのMILTOLカテゴリーはこちら
ネオワイズ彗星関連商品特集ページはこちらから
maksy
中川光学ブログのマクシー&ニュートニーのカテゴリーはこちら
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