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月面A 撮影:東田守生様(大阪府)※上を南に表示

<中川昇の目線>
すでにご案内のように明日2/7の夜に「月面A」という地形が月面上に現れます。問題はその「月面A」の見頃の時刻です。寒い時期ですし、月の高度も非常に高いので、出来れば効率的に観察や撮影をしたいところだと思います。その見頃の時刻について「ほんのり光房のblog」のみゃおさんから貴重な情報をいただきましたので以下にご案内致します。

1.大前提として、「眼視メインの方」と「撮影メインの方」で見頃のスタート時刻に差が出る。ということです。眼視メインの方の方が月面Aの地形に気が付くのが遅れがちで、撮影メインの方は月面Aの地形に早く気が付きやすいとのことです。

2.これは「明度の違い」と思われ、電子的に明度やコントラストを上げられる撮影者やモニター越しに電子観望される方は、より早い段階でA地形を発見できます。確かに中川も月面Xの時にこの差を感じました。眼で見るとまだまだX状には見えないのに、写真で露出オーバー気味に撮ると「何だ。もうXじゃん」と思いました。

3.結論としては、「眼視メインの方」の月面Aの見頃は2/7の22:30~23:30辺り、「写真メインの方」は少し早くて21:30(場合によっては22:00)~23:30辺りが見頃と言えるでしょうとのことです。それ以降は「ダブル月面A」が段々現れてくる時間帯になります。

というわけでややこしい表現で申し訳ないのですが、そもそも月面A状に見える見えないは個人差もある話なので、時間の取れる方は地形の変化を楽しむというスタンスで余裕を持って臨んでいただければ確実ですよという話です。曖昧な表現で恐縮ですが、参考にしていただければ幸いです。本当に寒いので防寒に十分留意して楽しみましょう。
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■今日の月面(2020/02/06)BORG72FL(野鳥撮影仕様・直焦点)オリンパスE-PL1 手持ち トリミング 撮影:中川昇 ※上を北に表示
今日帰宅後、南の部屋の窓から身を乗り出してギリギリ(実際は屋根に半分以上隠れていた状態)で何とか撮影出来ました。ただ明日は厳しいと思います。寒さを覚悟をして外での撮影に挑もうかと考えています。 この写真で注目していただきたいのは秤動の状況です。月の西側(画面左側)がこちら側にグッと向いていることが分かると思います。今回の月面Aが好条件と言われる根拠のひとつです。

【追記】
2/7夜は雲が出やすい天気のようですね。晴れ間からでも見えてくれると良いのですが、くれぐれも無理をされませんよう楽しんでいただければと思います。