P8170190xst1
■満月1日後の月面(2019/08/16)BORG90FL E-P5 ISO100 1/500秒 撮影:中川昇 ※上を北に表示
満月の夜は良く晴れるの法則の通り、良く晴れました。ただ、透明度は良いがシーイングが悪いという最近の傾向でした。秤動の関係で危難の海側が良く見えています。
f1690000-smj1
ムーンフィルターの効果が特に顕著だった場所 ※上を北に表示
特にマル印で囲った海の部分の濃淡が強調されて見やすくなります。

<8/16のムーンフィルターの効果レポート>
・静かの海、雨の海、豊の海などの海の濃淡が浮かび上がる。色の差も強調される。今日は特に雨の海の溶岩流と思われる濃淡が良く見えた。見れば見るほど模様が見えてくる。
・満月前後に輝きだす光条や明るい光点が見やすくなる。
・低倍率で10分以上凝視しても眼に跡が残らない。安心安全。
・眼に優しい明るさなので安心して長時間観察できる→観察に集中できる→スケッチも有効かも?
・利き目でない方の眼で観察すると非常に眩しいが、ムーンフィルターを装着すると月の表面はかなり良く見えるようになる。ムーンフィルターは初心者にとってはより有効なツールであると推測される。透明度が上がる中秋の名月観望会では強力な武器になりそう。
・低倍率といえば双眼鏡。まだ試してはいないが、接眼部にテープなどで固定して装着すれば使えるかも?しかも利き目と利き目でない方でフィルター濃度を分ければ左右の明るさのバランスが取れた状態で観察可能。
・双眼装置や双眼望遠鏡でも同じことが言えるかも?低倍率の双眼装置や双眼望遠鏡で満月をじっくり見た人はあまりいないかも?

P.S. 藤川さんがオリオン座に新星を発見されました。詳細はこちらから。それにしても藤川さんもお元気ですね。パワーをいただきます。

【追記】月面情報です。ほんのり考房さんのブログによると「今月辺りから数ヶ月は北極側が見やすい時期となります。8・9月は満月直後の1、2日間、10月・11月とかけて次第に満月前へシフトします。満月を除く月齢12から18ごろ、秤動によって極のどちらかが大きく傾く時期を狙うと、普段滅多に見ることができない極域の地形観察をすることができるでしょう。ぜひ挑戦してください。」とのことです。いつもながら貴重な情報ありがとうございます。何となく月面の北側が見やすいとは感じていましたが、具体的にこういった情報があると助かりますね。今晩8/17はチャンスです。