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■南米チリの星空 パナソニックGH-5S+LAOWA4mmF2.8開放 露出:60秒 固定 撮影地:チリ・アタカマ砂漠  撮影:外山保廣様
【注】この画像は完全な円周魚眼レンズのように映っているように見えますが、実際の円周は星空と人口の明かりのさらに外側にあります。上下もわずかにケラレています。
外山電子でも有名な外山さんが今回のチリ日食ツアーの帰りに撮影したものです。標高2400mの空の暗さと透明度の良さは想像以上だったようで、天文歴50年以上の大ベテランの外山さんも心底驚いていました。水蒸気が圧倒的に少ないのです。黄道光(天の川とほぼ直交した光芒)も明瞭に写っています。この写真は何と「1枚撮り、JPG撮って出し、60秒固定撮影」です。円周魚眼レンズなのでその日その時の空が全て写っています。星像も意外と良好です。焦点距離4mmだと60秒露出でもあまり流れないのです。赤い光は車のライトです。
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■南米チリ皆既日食 パナソニックGH-5S+LAOWA4mmF2.8  撮影地:チリ  撮影:外山保廣様
皆既日食中の様子です。焦点距離4mmだとさすがに太陽が小さいです。また、いかに低い高度で皆既日食が起きたかも分かります。また、今回のコロナは広がりが相当少なかったようで太陽活動が低調であることが分かります。皆既中は暗くなるのであちこちでライトがついています。
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■南米チリ皆既日食 パナソニックGH-5S+LAOWA4mmF2.8  撮影地:チリ  撮影:外山保廣様
円周魚眼の面白さのひとつに撮影時の情景が全て写ることが挙げられます。撮影地の様子はもちろん、撮影者本人、撮影者の指も意図せずに写せます。このLAOWA4mmF2.8ですが、CP+やPHOTONEXTでも人気を集めましたが、まだ発売日・価格とも未定です。誠に申し訳ありませんがもうしばらくお待ちください。(追記:今回のLAOWA4mmF2.8は試作機です。)
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■南米チリ・アルマ望遠鏡  パナソニックGH-5S+LAOWA4mmF2.8  撮影地:チリ  撮影:外山保廣様
星ナビ協賛ツアーで標高5000mのアルマ望遠鏡の見学もありました。高山なので事前に健康診断があり、山頂まで登れなかった方もいたそうです。外山さんに言わせると空は青が濃いというよりも黒に近い青だったとのことで、今までに見たことがないとんでもない空だったようです。さすが「世界で最も乾燥した地域」です。
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■南米チリ・アルマ望遠鏡 パナソニックGH-5S+LAOWA4mmF2.8  撮影地:チリ  撮影:外山保廣様
この望遠鏡は移動が出来るのが特徴です。合計66台のパラボラアンテナを結合させて、「最大16km相当の超巨大望遠鏡」になるとのことです。「視力6000!」「東京から大阪に落ちている一円玉が見分けられる」というとんでもない能力を有しています。そういうことを知ると、このタイミングで皆既日食とアルマ望遠鏡が両方見られるツアーとは何と贅沢なツアーだったのだろうと激しく後悔するほどの内容です。

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ソーラークエストマウント
さて、ここで太陽の自動導入・追尾用のソーラークエストマウントの話題です。いつも惑星面や太陽面の画像でお世話になっている根本泰人さんが、ご友人の小林さんからアルゼンチンに遠征して撮影した皆既日食の動画とコメントを預かってきました、とのことです。素晴らしい動画は後日アップできると思いますが、まずは根本さんが小林さんから聞いた以下のコメントをご覧ください。※取り急ぎハヤタカメララボ様のFBの皆既日食動画はこちらhttps://www.facebook.com/hayatacameralabo/videos/362723497777689/

<根本さんのコメント>
この動画はスカイウォッチャーの新作ソーラークエストマウントでの完全自動追尾とのことです。残念なことに今回のツアーでは同行者でこの架台を持参した人は皆無、そもそも製品の存在を知っていた人もだれもいなかったそうです。
小林さんはこれからの日食の撮影機材はこの架台だけで十分だと断言していました。架台を水平に設置してボタンを押すと太陽を自動的に視野内に導入し、位置を微調整したら後は日食が終わるまで全くのノータッチで済んだそうです。
南半球で使えるかが不安だったそうですが、GPSを瞬時にひろって全く問題なく動作したそうです。重さは1kgちょっとしかないので、移動中の運搬も極めて容易だったそうです。
実際このビデオをみるとわかるように、撮影中全くぶれることなく、極めて安定した追尾を行っていますね。素晴らしい性能です。私も近い将来入手させていただこうと思っています。
極軸がずれた赤道儀では満足な日食撮影はできません。特に長焦点になればなおのことです。ソーラークエストマウントは経緯台ですが、設置は水平を出すだけで簡単ですし、その後は確実に太陽を追尾するので本当に素晴らしいですね。
なお、設置直後の微動修正が本体を直接操作しなければならないので、ちょっと操作しにくいそうです。コントローラーか、WI-Fi接続でスマホなどからコントロールできれば完璧になるでしょうと小林さんが話していました。

<中川コメント>
根本さん、小林さん、見事な動画とコメントをありがとうございます。動画はすぐにアップ出来ないのが残念ですが、さっそく拝見したところ、太陽が全く動かず実に安定した追尾をしています。心配された皆既中の挙動も 安定しており、安心して再生画像をみることが出来ます。これだけ動きが安定していると動画撮影中も追尾はソーラークエストマウントに任せて他の作業(例:露出の調整等)に集中できる、結果として内部コロナと外部コロナの両方を描出できる、ベイリービーズの変化が見やすい、ダイヤモンドリングの瞬間も見極めやすい等々のメリットが考えられます。この動画を見れば、次回の皆既日食にはソーラークエストマウントのユーザーが急増するかと思います。今までの弊社のアピール不足を補っていただきありがとうございます。それにしても追尾が安定しているということが、動画を見る側にこれほどの深い安心感を与えるものとは意外な収穫でした。

P.S. 小林さんの動画を見て皆既日食を見たくなりました。私は1983年のインドネシア日食に始まり、1991年ハワイ日食、1995年タイ日食、1999年トルコ日食と4回行って3勝1敗です。考えたらもう20年も見てないです。もし、まだ一度も皆既日食を見たことがないという方は、2035年を待たずに焦って見に行きましょう。一度生を見てしまうと「何でもっと早く皆既日食を見に行かなかったんだ」と深く後悔すると思います。
※取り急ぎハヤタカメララボ様のFBの皆既日食動画(3分弱)はこちら↓
動画の主な見所:ベイリービーズの変化、内部コロナ~外部コロナの様子、プロミネンス、ダイヤモンドリング
https://www.facebook.com/hayatacameralabo/videos/362723497777689/