s_P5970766x
 ■ペンション星の家(1980年3月)撮影:中川昇
1980年(昭和55年)。大学入学前の高校最後の春休み。友人の守山君と二人で、当時天文ガイドの広告に出ていた「ペンション星の家」に星を見に行こう!ということになり、千葉県八千代市の自宅から重い望遠鏡を担いで京成電車~国鉄総武線~中央線~大糸線を乗り継いで南小谷駅に着きました。3月の小谷村はまだ雪深く、オーナーの清貞雄さんが駅まで車(一番下の写真に写っているワゴン車)で迎えにきてくれました。自身初の星見だけのための遠出でした。天体ドームで星を見せてもらったり、南向きの開けた場所で昇る夏の銀河を撮ったり、とても楽しかった2泊3日の旅だったのですが、一番の思い出は何といってもペンションのお風呂の素晴らしさでした。入浴中ももちろんですが、入浴直後に感じたあの不思議な超スッキリ感は生涯一番の最高の気持ちよさでした。
もう40年も前のことなので、さすがにもう営業していないかも?と調べたら、ペンション星の家は絶賛営業中でした。これには驚きました。天文ガイドの広告に出ていた星の家オリジナル「ソーラープロミネンスアダプター」を思い出しました。
さて、真ん中の写真は当時の私の機材です。鏡筒はミザール製のGT68で、今はなき水道橋の誠報社の石黒さんから買いました。石黒さんは非常にカッコイイ店員さんで対応も良く、いつも気持ちよく買い物が出来ました。ミザール(現ミザールテック)さんはシュミットから歩いて10分という近さにあり、これも何かの縁を感じています。赤道儀は高橋の名機P型赤道儀です。このP型とハーフピラーと桜材の木製三脚を購入したのは高橋製作所の板橋本社ですが、何と平井さん(後のアトムの社長)に対応していただき買ったのでした。当時から甲高い声で独特の雰囲気を醸し出していました。またまた遠い目になる私でした。

P.S. 「はやぶさ2」タッチダウン見事に成功しましたね。今朝はシュミットのスタッフと一緒に感動を分かち合いました。ほぼ毎日のように宇宙関連のニュースが流れるということは天文業界の裾野を広げることに繋がるのでとても良いことだと思います。そのうち弊社の在庫も一掃するくらいの大ブームが来るかもしれません⁉

P.S.2 タカハシの新製品の情報です。FC-100DZです。7/20発売です。こういう新製品も業界を活気付けるので非常に良いことだと思います。FCシリーズの完成形とのことで期待が大きいですね。1981年に初代FC100が登場した時の衝撃をよく覚えています。自分が買えたのはFC50でしたが、当時船橋天文同好会のメンバー4人で高橋製作所の板橋本社に買いに行き、一度に4台のFC50を買ったことも懐かしい思い出です。

P,S.3 昨日のブログのチリ日食関連の記事には非常に多くのアクセスをいただきました。ありがとうございます。明日は「ある新製品」のご案内が出来ると思います。お楽しみに。