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KAMLAN 8mmF3.0の主な仕様 4月20日(土)発売

●対角線魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)●焦点距離:8mm●F3.0●最小絞り:F22●画角:180度(APS-Cフォーマット)●レンズ構成:9群11枚●最短合焦距離:0.1m●フォーカス:マニュアルフォーカス(MF)●マウント:EOS-M/Fuji X/SonyE●寸法:64×62mm●重量:約240g
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■恩田川桜とつつじ(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
恩田川の桜は本ブログでもたびたび登場していますが、この日はツツジと一緒に桜が咲いていました。花びらと歩道とツツジと桜と川面が1枚に収まっています。この日の状況が1枚で伝わります。

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■恩田川桜(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
手前は橋です。これが写るとその場にいない人にもその場の雰囲気が伝わりやすくなります。このレンズだからなのか?良く分かりませんが、魚眼独特の歪みもなぜか嫌味がありません。
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■恩田川桜(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
中央のピンクの所は桜の花びらが溜まっているところです。撮影に慣れてくると段々と歪みに対する耐性というか許容範囲が広くなってくるのが不思議です。魚眼レンズには魚眼レンズならではの良さがあるということだと思います。
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■恩田川桜(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
魚眼レンズは桜の木が川に向かってどのように伸びているのか?を観察するのにも適しています。
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■太陽と桜(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
逆光特性を見てみました。驚いたのが予想以上にゴーストが少ないことです。この太陽の位置ではゴーストらしきものは発見できませんでした。
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■太陽と桜と恩田川(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
魚眼レンズでの縦構図の撮影は魚眼レンズの特徴がさらに生かされます。水面に映る太陽も印象的です。右下の柵の近くに逆三角形オレンジ色の光芒が写っていますが、これがゴーストです。意外と小さめで目立たないので太陽を写野に入れることにはさほど抵抗感はない感じです。
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■あざみ野駅の桜のモニュメント(2019/03/30)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
このあざみ野駅の桜のモニュメントも以前LAOWA7.5mmF2でも撮影しています。こちらから。それぞれに良い点があることが分かるかと思います。魚眼レンズの最大のメリットは、その場所を1枚で表現出来ることかと思います。
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■町田駅前(2019/04)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
先日ご紹介した町田駅前のアーチ状のモニュメント「シティゲート」を真下から見上げたものです。魚眼レンズを使いだすとアングルに制約を受けにくくなります。
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■長津田駅北口(2019/03)フジX-M1+KAMLAN8mmF3.0 撮影:中川昇
長津田駅も先日作例をご紹介しましたが、今回は魚眼レンズの特徴をより際立たせる縦構図のカットです。

<中川昇の魚眼レンズKAMLAN8mmF3.0のレビューその3>
年を取るとどうしても眼の視野が狭くなってきます。良く見ているつもりでもどうしても抜け落ちる風景があります。それを補うのが超広角レンズや魚眼レンズなのではないか?と撮影を続けるうちに思うようになりました。魚眼レンズだからといって特別な被写体を意識する必要はありません。普段無意識に見ている何気ない風景が魚の眼を通したらどういう風に見えるのか?そんな感じで気軽に魚眼レンズを向けてみると、今まで見逃していた身近な風景の良さに気付くかもしれません。
ひとまず、今回で魚眼レンズKAMLAN8mmF3.0のファーストレビューは終わりです。GW10連休も間近です。花も新緑も美しいこの季節に、さらに平成最後令和最初のこの時期に、独独の描写をするフィッシュアイワールドを味わってみてはいかがでしょうか?

P.S. お手持ちのデジカメがマイクロフォーサーズの方は、同じKAMLANでマイクロフォーサーズ専用の魚眼レンズがすでにあります。こちらから。このレンズに関しては光学系も違い、私も使用したことがないので評価は出来ませんが、価格も同様に2万円台なので選択肢として十分にありだと思います。